熱中症対策
★★★熱中症の予防に冷凍ペットボトルを
熱中症予防に役立つのが“保冷バッグ”です。バッグに冷凍した非加熱天然水と果物(ミカン・バナナなど)やオシボリを入れ、喉が渇いた時、気分が悪くなった時に冷凍したペットボトル・オシボリで体を冷やし、溶けた冷たい水を飲むと熱中症を予防する事が出来ます。
ほとんどのペットボトルは “冷凍保管しないで下さい”と注意書きがありますが、「天使の希水」のボトルは冷凍しても安全で、自然解凍した非加熱天然水を美味しく飲めます。お洒落な“保冷バッグ”に冷凍したペットボトルや果物をいれ、夏場を快適に過ごして下さい。尚、「天使の希水」は無菌の非加熱天然水ですので、室温で保存しても6年間は腐敗する事はありません。災害時用の長期保存水にもお薦めします。

★★★高温環境が危険な理由―自律神経の落とし穴―
人間が不快(寒い・暑い)な環境温度に遭遇すると、自律神経は呼吸循環器の調節よりも体温調節(放熱・産熱)を優先して作動します。乳幼児が睡眠中にお布団の中で死亡したり、高齢者がお風呂の中で亡くなるのは自律神経の仕業です。人間が高温環境(猛暑)に出会うと、とくに赤ちゃんや高齢者は体温調節機構(放熱促進+産熱抑制)の犠牲となります。人間は呼吸循環器などの生命維持機構の安全よりも、体温を37℃に保とうとする恒温動物だからです。人間が変温動物であったならば、乳幼児突然死(SIDS)やお風呂での溺死はおこりません。自律神経失調症が季節の変わり目に起こるのは、体温調節機構の仕業です。久保田史郎(久保田生命科学研究所)

★★★熱中症は37℃でも発症する
下図の、中枢体温(横軸の実線:37℃)と下肢の末梢深部体温(点線)の温度差に注目してください。高温環境では人間は放熱を促進するために末梢血管は開きっぱなしになり、中枢と末梢の体温差が少なくなります。この時、血管収縮ホルモン(アドレナリン)の分泌は減少します。下肢の末梢深部体温が中枢体温(37℃)に接近するにつれて筋肉は弛緩します。筋肉を弛緩することによって熱産生を抑えるためです。
一方、低温環境では放熱を防ぐために末梢血管は収縮し、中枢と末梢の体温較差が拡大します。筋肉は熱産生のために緊張しています。人間は寒い時は放熱抑制(末梢血管収縮=アドレナリン↑)と筋緊張亢進(震え)によって、熱い時は放熱促進(末梢血管拡張=アドレナリン↓)と筋弛緩によって体温調節を行っています。
ところで人間は下肢の体温が上昇すると眠くなり、低下すると目が覚めます。
外気温が37℃以上の室内(無風)では、中枢と末梢の体温較差はゼロになり、「アドレナリン↓」・「筋弛緩⇒呼吸運動抑制)」・「眠りから覚めない」という危険な悪循環に入ります。これが屋内熱中症で死亡するメカニズムです。高齢者のお風呂での溺死も高温環境が原因です。湯船の中で筋肉が弛緩し、下肢の温度が上昇して寝てしまうと高齢者は湯船の中から立ち上がれなくなり溺れ死にます。その証拠に溺死者の99%は浴槽の中で亡くなっています。
寒い時、赤ちゃんに衣服(毛布・帽子・靴下など)を着せ過ぎると衣服内温度は体温(37℃)より高くなります。すると赤ちゃんはうつ熱状態(衣服内熱中症)に陥り、アドレナリン↓・筋弛緩・覚醒反応遅延によって低酸素血症が進行します。赤ちゃんをうつ伏せ寝にすると筋弛緩のため気道閉鎖(窒息)を引き起こします。これが乳幼児突然死症候群(SIDS)です。高齢者や赤ちゃんの睡眠中の突然死を防ぐためには、恒温状態(末梢深部体温のリズミカル変動)を維持するために快適な環境温度で寝かせることが重要です。